農吉のある広島県庄原市は、中国山地のまんなかあたりに位置する「里山」です。
近隣では、古墳時代(3〜7世紀)の古墳や竪穴式住居が発見されるようなところ。
日本最古の書物とされる「古事記」に、
日本の国土を産んだ「伊邪那岐(いざなぎ)」「伊邪那美(いざなみ)」という二人の神様が登場します。
女神である伊邪那美は、淡路島、隠岐の島、日本列島…と次々に島を産み、
その後、山や海など森羅万象の神々を産みました。
火の神を産むときに大火傷を負った伊邪那美は、亡くなり、
出雲国(今の島根県)と伯耆国(今の鳥取県)の境の「比婆山(ひばやま)」に葬られた、とされています。
その「比婆山」がどの山か、には今も諸説がありますが、
庄原市内にある「比婆山」にもその伝説があるんですよ。
農吉から、車で約15分の場所にある「上野公園」(東京の上野公園ほど有名ではないかも知れません)は、
日本さくら名所100選にも選ばれている桜の名所。
他にも、近隣には枝垂桜やエドヒガンなど見事な桜が多く、毎年桜の季節になると、全国から桜を愛でる人々が訪れます。
西日本の市町村の中で、一番広い面積を持つ庄原市は、市内の気候風土にも差異があり、
1か月近くの長い期間に渡って、市内のどこかで桜が楽しめます。