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[保育担当制]
乳児期に築く、親や周囲の大人との関係は、子どもたちのその後の成長に大きく影響します。
昨今、気になるのが、親や周囲の大人から充分に「受容」されていないのではないかと
思われる子どもたちが増えていることです。
生まれてまもない乳児期に、特定の大人(第一には「親」ですが、
それが困難な環境の子どもたちもいます)から、しっかりと「受容」してもらう経験をした子どもたちは、
その後「自立と自律」を身に着けやすくなります。
逆に乳児期にその経験が不足すると、自分に自信が持ちにくくなり、
成長の過程で困難が生じるケースが見られます。
そのため、敷信みのり保育所では、0歳~2歳の乳児クラスで「保育担当制」を導入しています。
これは担当保育士が、「保育所でのお母さん」として、一貫して子どもの保育を行うことです。
ごはんを食べさせる、おむつを替える、トイレに連れて行くなど、
基本的にはすべて同じ担当保育士が行います。
子どもたちは「保育所のお母さん」と深い信頼関係を感じる中で安心感に包まれ、
情緒が安定し、落ち着いて物事に集中できるようになることが分かってきています。
[異年齢保育]
3歳~5歳の幼児クラスでは、異年齢保育を行っています。
具体的には、年齢別のクラス(3歳=ちいな、4歳=さなえ、5歳=いなほ)とは別に、
縦割りのクラス(さくら、たんぽぽ、すずらん)を設けています。
日常的なほとんどの活動は、この縦割りのクラスで行います。
年齢に相応の活動をしたい場合(例えば、いなほ組だけで長距離を歩いて散歩に行きたい時)
などには、年齢別クラスで対応します。
30年ほど前まで、子どもたちが「近所の」年齢の近い子どもたちと遊ぶことは、
日本中でごく当たり前に見られていた光景でした。
その中では、年長の子どもがリーダーになったり、年少の子どもの憧れの対象になったり、
年少の子どもたちの面倒を見たりすることも、ごく当たり前でした。
ところが、都市化やテレビ・ゲーム等の普及により、異年齢の子どもたちが一緒に遊ぶこと、
その中でけんかをしたり、共同で何かをしたり、学び合ったりする機会が失われてきました。
私たちは、保育所の日常のなかで、このような子どもたちの関係性を実現しようとしています。
子どもたちが卒園後に進学した小学校の先生たちにヒアリングをすると、
敷信みのり保育所の卒園児たちは、小学校で自然にリーダーシップをとれる子が多いそうです。
開園後まもなく、スタッフが園庭に作った石窯。
パンやピザ、野菜の丸焼きなど、子どもたちがダイナミックな「食」を体験するツールになっています。
また、年長になったら、釜でご飯を炊きます。
米炊き当番は最後までやらないとみんなのご飯ができないという責任感がわいてきます。
何よりごはんの香りが違います。