保育をしていくなかで、
大きな目的としていることが「自立と自律」です。
子どもたちがこれから生きて行くうえで、
自分で考え、自分で感じ、
自分で行動する習慣をつけることは
とても大切なことです。
子どもの「遊び」を大切にし、
感情がたくさん動く体験を積み重ね、
自らが「やりたい!」と思える意欲を
育てていきたいと考えています。
この大きな目標のために、日常の中で、
以下のようなことを大切にしています。
子どもたちが2つの「じりつ」をできるようになるためには、まず自分をしっかり受け止めてもらえる環境、受け入れてもらえる環境が必要です。
子どもたちの育っている家庭が第1番であることは言うまでもありません。そして保育所は、2番目の家庭でありたいと思っています。
何でも話せる、いろいろな行動を受け止めてもらえる、受け入れてもらえる。そんな場所であれば、きっと人の話もしっかり聞ける子どもが育ちます。いろいろな問題を話し合いで解決できる力をつけて、「じりつ」に近づいてゆけると考えています。
まっすぐ走れない子やすぐに疲れて運動が継続できない子どもたちが目につくようになってきました。何故かと思って観察したり勉強したりすると、いろいろなことがわかってきました。
このままでは、将来きっといろいろ困ることが増えるぞと思いました。
その解決法のひとつとして、身体調和マッサージやリズム運動を取り入れています。もちろん、最も大切なのは、様々な「遊び」です。これらを、できるだけ年齢が低いうちに、子どもたちにしっかり体験してもらいたいと思います。そうすることで、小学校に上がっても中学校に上がっても、高校に行っても社会に出ても、きっといいことがあります。
自立と自律を促す上でも、「自分が他の人から、受け入れられている」と感じることが重要になります。
自分に自信を持ち、そのうえで人を信じ、尊敬するという基本的感情を育てるためにも、一人ひとりの「いいところ」を保護者の方と協力しながら認めていきます。
自分を認めてもらえた子どもは、困難にあってもそれを乗り越えていける力をつけていきます。
人は、さまざまな人の力を借りて生きています。
自然の大きな力の中で生かされています。
一見、何のとりえもないように見えることがあっても、とても大切な存在として生かされています。
自分で生きているのでなく、生かされているという気持ちを持って、これから生きていってほしいと思います。
そして、与えられた命を大切にしてほしいと思います。
そんなメッセージを、普段から様々な方法で伝えて行きたいと思います。